Windows 11を搭載したパソコンで、突然Wi-Fiに繋がらなくなって困っていませんか?「昨日まで問題なく使えていたのに…」「アップデートしたら急にインターネットに接続できなくなった」といったトラブルは、多くの人が経験するものです。
Wi-Fiが繋がらない原因は、簡単な設定ミスから、ドライバーの問題、ネットワーク機器の不具合まで様々です。しかし、一つずつ原因を切り分けて対処していけば、多くの場合ご自身で解決できます。
この記事では、Windows 11でWi-Fiが繋がらない時に考えられる原因と、初心者でも簡単に試せるものから順番に、具体的な解決策を詳しく解説していきます。このガイドに沿って、一つずつ確認していきましょう。
まずは基本をチェック!簡単な確認事項5つ
専門的な対処法を試す前に、まずは見落としがちな基本的な項目から確認しましょう。意外と簡単なことで解決するケースも少なくありません。
Wi-Fi機能がオンになっているか確認する
基本的なことですが、何かの拍子にWi-Fi機能がオフになっていることがあります。最初に確認しましょう。
- タスクバーの右端にある、ネットワークアイコン(地球儀や扇形のアイコン)をクリックします。
- 表示されたクイック設定パネルで、Wi-Fiアイコンが青色(オンの状態)になっているか確認します。
- もし灰色(オフの状態)になっていたら、アイコンをクリックしてオンに切り替えてください。
また、ノートパソコンによっては、キーボードのファンクションキー(例: F2キーなど)や物理的なスイッチでWi-Fiのオン/オフを切り替えるモデルもあります。お使いのパソコンの仕様も確認してみてください。
機内モードがオンになっていないか確認する
機内モードがオンになっていると、Wi-FiやBluetoothなどのすべてのワイヤレス通信が無効になります。これもよくある原因の一つです。
- 先ほどと同じように、タスクバーのネットワークアイコンをクリックします。
- クイック設定パネルに「機内モード」のアイコンがあります。これがオン(青色)になっていないか確認してください。
- もしオンになっていたら、クリックしてオフ(灰色)にしましょう。
パソコンとルーター・モデムを再起動する
パソコンやネットワーク機器の一時的な不具合が原因で、Wi-Fiに接続できなくなることがあります。「調子が悪いときは再起動」は、ITトラブルの基本です。
以下の手順で、関連する機器をすべて再起動してみてください。
- パソコンをシャットダウンします。(再起動ではなく、一度完全に電源を切るのがポイントです)
- Wi-Fiルーターと、その上流にあるモデム(またはONU)の電源ケーブルをコンセントから抜きます。
- そのまま5分ほど放置します。機器内部の電力を完全に放電させ、メモリをリフレッシュさせるためです。
- 最初にモデム(ONU)の電源ケーブルを接続し、ランプが正常に点灯するまで待ちます。(1〜2分程度)
- 次にWi-Fiルーターの電源ケーブルを接続し、こちらもランプが正常に点灯するまで待ちます。
- 最後に、パソコンの電源を入れます。
- パソコンが起動したら、Wi-Fiに接続できるか確認してください。
この再起動だけで、多くの接続問題が解決することがあります。
正しいWi-Fi(SSID)に接続しているか確認する
特にマンションやアパートなどの集合住宅では、近隣のWi-Fi電波が多数飛んでいることがあります。意図しないWi-Fiネットワークに接続しようとしていないか確認しましょう。
Wi-Fiルーターの本体側面や裏面に記載されているSSID(ネットワーク名)と同じものに接続しているか、ネットワーク一覧で再度確認してください。
パスワードを再入力する
パスワードが間違っている、あるいは何らかの理由で保存されているパスワード情報が破損している可能性があります。
設定>ネットワークとインターネット>Wi-Fiの順に開きます。- 「既知のネットワークの管理」をクリックします。
- 接続できないWi-Fiネットワーク(SSID)を見つけ、その横にある「削除」ボタンをクリックします。
- ネットワーク一覧に戻り、再度同じSSIDを選択して、正しいパスワードを入力し直して接続を試みます。
パスワードを入力する際は、大文字と小文字、数字と記号が正しく入力できているか、 Caps Lockがオンになっていないかなどを注意深く確認しましょう。
Windows 11の設定を見直す対処法
基本的な確認で解決しない場合は、Windows 11のネットワーク設定に問題がある可能性があります。OSに備わっているツールを使って問題を診断・修復してみましょう。
ネットワークのトラブルシューティング ツールを実行する
Windowsには、ネットワーク接続の問題を自動で診断し、修復してくれる便利な機能が搭載されています。
スタートボタンを右クリックし、設定を選択します。- 左側のメニューで
システムを選択し、右側のリストからトラブルシューティングをクリックします。 その他のトラブルシューティング ツールをクリックします。- 一覧の中から「インターネット接続」を見つけ、右側の
実行ボタンをクリックします。 - 画面の指示に従って操作を進めてください。問題が検出されれば、自動で修復を試みてくれます。
Wi-Fiアダプターを無効化/有効化する
Wi-Fiアダプター(パソコンに内蔵されているWi-Fi機能の部品)を一時的にリセットすることで、問題が解決することがあります。
スタートボタンを右クリックし、デバイス マネージャーを選択します。- 「ネットワーク アダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
- 一覧の中から、お使いのWi-Fiアダプター(名前に「Wireless」や「Wi-Fi」「802.11」などが含まれていることが多い)を見つけます。
- 該当のアダプターを右クリックし、
デバイスを無効にするを選択します。(警告が出ますが「はい」をクリック) - アイコンに下向きの矢印が表示され、無効になったことを確認します。
- 数秒待ってから、再度同じアダプターを右クリックし、
デバイスを有効にするを選択します。
この操作でアダプターがリフレッシュされ、正常に動作を取り戻すことがあります。
ネットワーク設定をリセットする
これまでの方法で解決しない場合、Windowsのネットワーク設定全体を初期状態に戻すことで問題が解消されることがあります。この操作を行うと、保存されているWi-Fiパスワードなどがすべて削除されるため、再設定が必要になります。
設定>ネットワークとインターネットの順に開きます。- 一番下にある
ネットワークの詳細設定をクリックします。 ネットワークのリセットをクリックします。- 「今すぐリセット」ボタンをクリックし、確認画面で「はい」を選択します。
- パソコンが自動的に再起動します。
- 再起動後、Wi-Fiの再設定(SSIDの選択とパスワードの入力)を行ってください。
ドライバー関連の問題を解決する
Wi-Fiアダプターを制御している「ドライバー」というソフトウェアに問題が発生しているケースも多いです。ドライバーが古い、または破損していると、Wi-Fi接続が不安定になったり、繋がらなくなったりします。
Wi-Fiドライバーを更新する
ドライバーを最新バージョンに更新することで、不具合が修正される可能性があります。
スタートボタンを右クリックし、デバイス マネージャーを開きます。- 「ネットワーク アダプター」を展開し、Wi-Fiアダプターを右クリックします。
ドライバーの更新を選択します。- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックします。
- 新しいドライバーが見つかれば、画面の指示に従ってインストールします。
もし「最適なドライバーが既にインストールされています」と表示された場合は、パソコンメーカーやWi-Fiアダプターメーカーの公式サイトから、最新のドライバーを手動でダウンロードしてインストールする方法も試してみてください。
Wi-Fiドライバーを再インストールする
ドライバーが破損している場合、一度削除して再インストールするのが効果的です。
デバイス マネージャーを開き、「ネットワーク アダプター」を展開します。- Wi-Fiアダプターを右クリックし、
デバイスのアンインストールを選択します。 - 「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除しようとしました」というチェックボックスが表示されたら、チェックを入れずに
アンインストールをクリックします。 - アンインストールが完了したら、パソコンを再起動します。
- 再起動すると、Windowsが自動的にデバイスを検出し、標準のドライバーをインストールしてくれます。
ドライバーを以前のバージョンに戻す(ロールバック)
Windows Updateなどでドライバーが自動更新された後から不具合が発生した場合、更新前のバージョンに戻すことで問題が解決することがあります。
デバイス マネージャーでWi-Fiアダプターを右クリックし、プロパティを選択します。- 「ドライバー」タブを開きます。
ドライバーを元に戻すボタンがクリックできる状態であれば、クリックして実行します。- ボタンが灰色でクリックできない場合は、この方法は使用できません。
少し高度な設定を確認する
ここまでの手順で解決しない場合、コマンドプロンプトを使った少し専門的な対処法や、詳細な設定の見直しを試してみます。
TCP/IPスタックをリセットする
インターネット通信の根幹となるプロトコル(TCP/IP)に問題が生じている可能性があります。これをコマンドでリセットします。
スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力します。- 表示された「コマンド プロンプト」を右クリックし、
管理者として実行を選択します。 - 黒い画面が開いたら、以下のコマンドを一行ずつ入力し、その都度
Enterキーを押します。
netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /release
ipconfig /renew
ipconfig /flushdns
- すべてのコマンドを実行したら、パソコンを再起動して接続を確認します。
DNS設定を確認・変更する
DNSサーバー(ドメイン名をIPアドレスに変換するサーバー)に問題がある場合、インターネットに接続できません。Googleが提供しているパブリックDNSなどに変更してみることで、解決することがあります。
設定>ネットワークとインターネット>Wi-Fiと進み、「ハードウェアのプロパティ」をクリックします。- 「DNS サーバーの割り当て」の横にある
編集ボタンをクリックします。 - ドロップダウンメニューから「手動」を選択し、「IPv4」をオンにします。
- 以下の通り入力します。
- 優先 DNS:
8.8.8.8 - 代替 DNS:
8.8.4.4
- 優先 DNS:
- 「保存」をクリックして設定を完了し、接続を試みます。
省電力設定を見直す
電力節約のために、Windowsが自動的にWi-Fiアダプターの電源をオフにしてしまうことがあります。この設定を無効にしてみましょう。
デバイス マネージャーでWi-Fiアダプターを右クリックし、プロパティを選択します。- 「電源の管理」タブを開きます。
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外します。
OKをクリックして閉じます。
それでも繋がらない場合の切り分けと最終手段
あらゆる手を尽くしても解決しない場合、問題の原因がパソコン本体にあるのか、それ以外にあるのかを切り分けることが重要です。
| 確認項目 | 確認方法 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 他のデバイスは繋がるか? | スマートフォンや別のパソコンで、同じWi-Fiに接続できるか試します。 | 他のデバイスも繋がらない → ルーターやインターネット回線の問題。 他のデバイスは繋がる → 問題のパソコン固有の問題。 |
| 有線LANで接続できるか? | 可能であれば、LANケーブルでパソコンとルーターを直接接続してみます。 | 有線なら繋がる → Wi-Fiアダプターやドライバー、Wi-Fi設定の問題。 有線でも繋がらない → パソコンのネットワーク設定全体、ルーター、または回線の問題。 |
| セキュリティソフトは影響していないか? | インストールしているセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)のファイアウォール機能を一時的に無効にして、接続を試みます。(※無効にしている間はセキュリティが低下するため、自己責任でお願いします。確認後は必ず元に戻してください) | 無効にしたら繋がる → セキュリティソフトの設定が通信をブロックしている。 |
Windows Updateを確認する
最新のWindows Updateに、ネットワーク関連の修正プログラムが含まれていることがあります。一度有線LANなどでインターネットに接続し、Windows Updateを実行してみるのも一つの手です。
設定 > Windows Update から「更新プログラムのチェック」を実行してください。
メーカーのサポートに問い合わせる
これらすべての方法を試しても解決しない場合、パソコンのWi-Fiアダプター自体が物理的に故障している可能性も考えられます。お使いのパソコンのメーカーサポートに問い合わせて、専門家の助けを借りることを検討しましょう。
まとめ
Windows 11でWi-Fiが繋がらない場合、焦らずに簡単な確認事項から順番に試していくことが解決への近道です。
- まずは基本の再起動: パソコンとルーターの再起動は最初に試しましょう。
- Windowsのツールを活用: トラブルシューティングやネットワークのリセット機能を使いましょう。
- ドライバーを疑う: ドライバーの更新や再インストールは非常に効果的です。
- 原因を切り分ける: 他のデバイスで繋がるかを確認し、問題の所在を明らかにしましょう。
この記事で紹介した手順が、あなたのWi-Fiトラブルを解決する一助となれば幸いです。快適なインターネット環境を取り戻しましょう!


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