Windows 11のエクスプローラー、何が変わった?まずは概要をチェック
Windows 11にアップグレードして、まず戸惑うのが毎日使う「エクスプローラー」の見た目や操作感の変化ではないでしょうか。Windows 10まで慣れ親しんだデザインから大きく刷新され、「使いにくい…」と感じている方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください。Windows 11のエクスプローラーは、モダンなデザインと作業効率を向上させるための新機能が数多く盛り込まれています。最初は戸惑うかもしれませんが、変更点を理解し、便利な使い方をマスターすれば、以前よりも格段に快適なファイル操作が実現できます。
この記事では、Windows 11のエクスプローラーの主な新機能と変更点を、具体的な使い方を交えながら徹底解説します。主な変更点は以下の通りです。
- タブ機能の追加:Webブラウザのように複数のフォルダーを1つのウィンドウで開ける
- コマンドバーの刷新:リボンメニューが廃止され、シンプルなアイコン表示に
- 右クリックメニューの変更:メニューが2段階になり、見た目がスッキリ
- 「ホーム」画面の強化:「クイックアクセス」が進化し、「おすすめ」や「お気に入り」を追加
これらの新機能を一つずつ紐解き、あなたのWindows 11ライフをより快適にするお手伝いをします。それでは、さっそく見ていきましょう。
【注目機能1】タブ機能でウィンドウの乱立を防ぐ
Windows 11 2022 Update(バージョン22H2)以降で最も大きな変更点と言えるのが、この「タブ機能」の搭載です。これまで複数のフォルダーを開くには、その数だけエクスプローラーのウィンドウを開く必要があり、デスクトップが煩雑になりがちでした。しかし、タブ機能を使えば、Google ChromeやMicrosoft EdgeといったWebブラウザと同じように、1つのウィンドウ内で複数のフォルダーをタブで切り替えながら作業できます。
タブの基本的な使い方(追加・切り替え・閉じる)
タブの操作は非常に直感的で、Webブラウザを使ったことがある方ならすぐに慣れることができます。
- 新しいタブを開く:タブバーの右端にある「+」ボタンをクリックするか、ショートカットキー Ctrl + T を押します。新しいタブでは「ホーム」画面が表示されます。
- フォルダーを新しいタブで開く:フォルダーをマウスのホイール(中央ボタン)でクリックするか、右クリックして「新しいタブで開く」を選択します。
- タブを切り替える:切り替えたいタブをクリックするか、ショートカットキー Ctrl + Tab で次のタブに、Ctrl + Shift + Tab で前のタブに移動できます。
- タブを閉じる:閉じたいタブにマウスカーソルを合わせると表示される「×」ボタンをクリックするか、アクティブなタブを Ctrl + W で閉じます。
これらの基本操作を覚えるだけで、ウィンドウをいくつも開くことなく、スマートにファイル管理ができるようになります。
ドラッグ&ドロップでタブを別ウィンドウに分離・結合
タブ機能は、単に1つのウィンドウにまとめるだけではありません。柔軟な操作も可能です。
- タブの分離(別ウィンドウ化):特定のタブを掴んで、タブバーの外(デスクトップなど)へドラッグ&ドロップすると、そのタブだけが新しいエクスプローラーウィンドウとして独立します。2つのフォルダーを見比べながら作業したい時に便利です。
- タブの結合:別ウィンドウになっているエクスプローラーのタブを、別のウィンドウのタブバーにドラッグ&ドロップすると、1つのウィンドウにまとめることができます。
- タブの順序変更:タブをドラッグして、好きな位置に順番を入れ替えることも可能です。
タブ機能のメリットと活用シーン
タブ機能の最大のメリットは、デスクトップの整理整頓と作業効率の向上です。
例えば、「ダウンロード」フォルダーから「ドキュメント」フォルダーへファイルを移動させたい場合、これまでは2つのウィンドウを並べて操作する必要がありました。しかしタブ機能を使えば、1つのウィンドウ内で2つのフォルダーをタブで開き、コピーしたいファイルを右クリックして「コピー」(または Ctrl + C)、もう一方のタブに切り替えて「貼り付け」(または Ctrl + V)するだけで完結します。
複数のプロジェクトを同時進行している場合も、プロジェクトごとに必要なフォルダーをタブでまとめておけば、思考を中断することなくスムーズに作業を切り替えられます。
【注目機能2】刷新されたコマンドバー(リボンメニューの廃止)
Windows 10までのエクスプローラー上部にあった、多機能な「リボンメニュー」が廃止され、Windows 11ではシンプルで直感的な「コマンドバー」に変更されました。
よく使う機能が大きなアイコンで表示されるようになり、見た目がスッキリした一方で、一部の機能は階層の奥に移動したため、どこに何があるのかを把握する必要があります。
主要アイコン(切り取り・コピー・貼り付けなど)の役割
コマンドバーの左側には、使用頻度の高い基本的な操作アイコンが並んでいます。
| アイコン | 機能名 | 説明 |
|---|---|---|
| ✂ (ハサミのアイコン) | 切り取り | 選択したファイルやフォルダーを移動させるために切り取ります。(ショートカット: Ctrl + X) |
| 📋 (書類が重なったアイコン) | コピー | 選択したファイルやフォルダーを複製します。(ショートカット: Ctrl + C) |
| 📋 (クリップボードのアイコン) | 貼り付け | 切り取り、またはコピーした項目を貼り付けます。(ショートカット: Ctrl + V) |
| 🔄 (矢印と名前のアイコン) | 名前の変更 | 選択した項目名を変更します。(ショートカット: F2) |
| 🗑 (ゴミ箱のアイコン) | 削除 | 選択した項目をゴミ箱に移動します。(ショートカット: Delete) |
これらのアイコンは、ファイルやフォルダーを選択した状態でないとアクティブ(クリック可能)にならないものもあります。最初はアイコンだけでは分かりにくいかもしれませんが、マウスカーソルを合わせると機能名が表示されるので、確認しながら使いましょう。
「…」(もっと見る)メニューに隠された機能
コマンドバーに表示されていない機能は、右側にある「…」(もっと見る)アイコンの中にまとめられています。
ここをクリックすると、
- フォルダーオプション
- ZIPファイルへの圧縮
- プロパティ
- 選択オプション(すべて選択など)
といった、以前のリボンメニューにあった機能にアクセスできます。特に「フォルダーオプション」は、隠しファイルの表示設定など、詳細なカスタマイズを行う際に必須の項目です。
コマンドバーのカスタマイズはできる?
残念ながら、2023年現在のWindows 11では、コマンドバーに表示するアイコンをユーザーが自由に追加・削除するカスタマイズ機能は提供されていません。リボンメニューのように柔軟なカスタマイズができた以前のバージョンと比べると、少し不便に感じる点かもしれません。今後のアップデートでの機能追加に期待したいところです。
【注目機能3】新しくなった右クリックメニュー(コンテキストメニュー)
ファイルやフォルダーを右クリックした際に表示される「コンテキストメニュー」も、Windows 11で大きく変わった点の一つです。
シンプルになった第一階層メニュー
Windows 11で右クリックすると、まず表示されるのは、使用頻度の高い項目に絞られたシンプルなメニューです。コマンドバーと同じように「切り取り」「コピー」「名前の変更」「削除」などのアイコンが上部に表示され、その下にいくつかの主要な項目がリストアップされます。
これにより、メニュー全体がコンパクトになり、目的の操作を素早く見つけられるというメリットがあります。しかし、これまで多用していたサードパーティ製アプリのメニュー(例:圧縮・解凍ソフトのメニュー)などが表示されなくなり、戸惑う原因にもなっています。
「その他のオプションを表示」で従来のメニューにアクセス
では、以前のメニューはどこへ行ってしまったのでしょうか?
答えは、新しい右クリックメニューの一番下にある「その他のオプションを表示」にあります。
ここをクリックすると、Windows 10までおなじみだった、すべての項目が網羅された従来の右クリックメニューが表示されます。サードパーティ製アプリの機能を使いたい場合や、第一階層のメニューにない機能を探す場合は、この「その他のオプションを表示」を使いましょう。
最初は一手間増えたように感じますが、「よく使う操作は新しいメニューで素早く、たまにしか使わない操作は古いメニューで探す」という使い分けに慣れると、意外と快適に感じられるかもしれません。
Shift + F10ショートカットで従来のメニューを直接表示
「毎回『その他のオプションを表示』をクリックするのは面倒だ!」という方には、ショートカットキーがおすすめです。
ファイルやフォルダーを選択した状態で Shift + F10 キーを押すか、キーボードのアプリケーションキー(メニューのアイコンが描かれたキー)を押すと、新しいメニューをスキップして、直接従来の右クリックメニューを表示させることができます。
このショートカットを覚えておけば、右クリックメニューの変更によるストレスを大幅に軽減できるでしょう。
【注目機能4】ホーム画面の強化(クイックアクセスから進化)
エクスプローラーを起動したときに最初に表示される画面は、Windows 10の「クイックアクセス」から、より多機能な「ホーム」へと進化しました。
「おすすめ」セクションとは?最近使ったファイルを自動表示
ホーム画面の下部には、新たに「おすすめ」セクションが追加されました。ここには、あなたが最近編集・表示したファイルが自動的に一覧表示されます。
「さっきまで作業していたあのファイル、どこに保存したっけ?」というような場面で、保存場所を探す手間なく、この「おすすめ」から直接ファイルを開くことができます。特に、Microsoft 365アカウントでサインインしている場合は、他のデバイスで編集したクラウド上のファイルも表示されるため、デバイスをまたいだシームレスな作業が可能になります。
「お気に入り」で重要なファイルをピン留め
Windows 10の「クイックアクセス」にあったピン留め機能は、「お気に入り」として独立しました。頻繁に使うファイルやフォルダーを「お気に入り」に登録しておくことで、ホーム画面の上部に常に表示させることができます。
登録方法は簡単で、ファイルやフォルダーを右クリックして「お気に入りに追加」を選択するだけです。プロジェクトのメインフォルダーや、よく参照するテンプレートファイルなどを登録しておくと、アクセス性が格段に向上します。
ホーム画面の表示をカスタマイズする方法
「おすすめ」セクションが不要だと感じる場合は、非表示にすることも可能です。エクスプローラーの「…」(もっと見る)から「オプション」を選択し、「プライバシー」セクションにある「最近使用したファイルを表示する」や「Office.com で使用したファイルを表示する」のチェックを外すことで、表示をコントロールできます。
まだある!Windows 11エクスプローラーの便利な変更点と使い方
主要な4つの機能以外にも、Windows 11のエクスプローラーには細かな改善点がたくさんあります。
ギャラリービューで写真を快適に閲覧
最近のアップデートで追加された「ギャラリー」は、PC内やOneDrive上にある写真を時系列で美しく表示してくれる機能です。左側のナビゲーションウィンドウから「ギャラリー」を選択すると、スマートフォンアプリのように写真を一覧でき、目的の写真を素早く見つけるのに役立ちます。
OneDriveとのシームレスな統合
Windows 11では、クラウドストレージであるOneDriveとの統合がさらに強化されました。エクスプローラーのアドレスバーの右側にOneDriveの同期状態を示すアイコンが表示され、クリック一つで同期状況や空き容量を確認したり、設定画面を開いたりできます。
詳細ウィンドウの改善(プレビュー機能)
コマンドバーの「表示」メニューから「詳細ウィンドウ」を選択すると、エクスプローラーの右側に選択したファイルの詳細情報(ファイルサイズ、作成日時など)やプレビューが表示されます。特に画像ファイルなどは、ファイルを開かなくても内容を確認できるため非常に便利です。
覚えておきたい便利なショートカットキー
最後に、Windows 11のエクスプローラーをさらに効率的に使うためのショートカットキーをいくつかご紹介します。マウス操作と組み合わせることで、作業スピードが飛躍的に向上します。
| ショートカットキー | 機能 |
|---|---|
| Ctrl + N | 新しいウィンドウを開く |
| Ctrl + T | 新しいタブを開く |
| Ctrl + W | 現在のタブ(またはウィンドウ)を閉じる |
| Ctrl + E または Ctrl + F | 検索ボックスを選択 |
| Alt + P | プレビューウィンドウの表示/非表示を切り替え |
| F2 | 選択した項目の名前を変更 |
| Shift + F10 | 従来の右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を表示 |
まとめ:Windows 11のエクスプローラーを使いこなして作業効率をアップしよう
今回は、Windows 11で新しくなったエクスプローラーの主な新機能と、その便利な使い方について詳しく解説しました。
最初は見た目の変化や操作方法の違いに戸惑うかもしれませんが、「タブ機能」によるウィンドウの整理、「シンプルなコマンドバーと右クリックメニュー」による素早いアクセス、「進化したホーム画面」によるファイルへの高いアクセス性など、慣れれば作業効率を大きく向上させてくれる魅力的な機能が満載です。
特に、タブ機能とショートカットキーの活用は、日々のファイル操作を劇的に変えるポテンシャルを秘めています。この記事を参考に、ぜひ新しいエクスプローラーの便利な機能を一つひとつ試してみてください。きっと、あなたにとって最高のファイル管理ツールになるはずです。
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