知っておきたい!BIOSとUEFIの違いとマザーボードの設定最適化

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パソコンを自作したり、設定を見直したりする際に、必ずと言っていいほど目にする「BIOS」と「UEFI」。どちらもパソコンの起動に欠かせない重要な役割を担っていますが、その機能や仕組みには大きな違いがあります。

この記事では、BIOSとUEFIの基本的な違いから、それぞれの設定画面への入り方、そしてマザーボードの設定を最適化してPCのパフォーマンスを最大限に引き出す方法までを詳しく解説します。

BIOSとは?~古くからPCを支える基本的な仕組み~

BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンの電源投入直後に最初に起動するファームウェアです。OSが起動する前に、ハードウェアの初期化や基本的な入出力の制御を行い、OSにバトンタッチする役割を担っています。

BIOSの主な役割

  • POST(Power-On Self Test): 電源投入時に、CPU、メモリ、グラフィックボードなどの主要なハードウェアが正常に動作するかをチェックします。異常が見つかった場合は、ビープ音などで知らせます。
  • ブートローダーの起動: OSがインストールされているストレージデバイス(HDDやSSD)から、OSを起動するためのプログラム(ブートローダー)を読み込み、実行します。
  • 基本的なハードウェア制御: キーボードやマウスなどの基本的な入出力デバイスを制御します。

BIOSの特徴

  • テキストベースのインターフェース: 多くのBIOSは、マウス操作に対応していない、シンプルなテキストベースのインターフェースを採用しています。
  • 限られた機能: UEFIに比べると、設定できる項目や機能は限られています。
  • 16ビットモード: 動作モードは16ビットであり、扱えるメモリ容量にも制限があります。

長年にわたり、PCの起動を支えてきたBIOSですが、技術の進化とともに、より高機能なUEFIへと移行が進んでいます。

UEFIとは?~よりモダンで多機能なファームウェア~

UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、BIOSの後継として登場した、より新しいファームウェアの規格です。BIOSの基本的な役割を引き継ぎつつ、より高度な機能や柔軟性を提供します。

UEFIの主な役割

BIOSの役割に加えて、UEFIは以下の機能も提供します。

  • GUIベースのインターフェース: マウス操作に対応した、グラフィカルで分かりやすいインターフェースを採用しています。
  • GPTパーティションテーブルのサポート: 大容量のストレージデバイス(2TB以上)に対応したGPT(GUID Partition Table)形式をサポートします。BIOSは、より古いMBR(Master Boot Record)形式を主に利用します。
  • セキュアブート: 不正なソフトウェアがOS起動前に実行されるのを防ぐ、セキュリティ機能を提供します。
  • ネットワーク機能: 一部のUEFIでは、ネットワーク経由でのアップデートや診断機能などを利用できます。
  • 拡張性: ドライバの概念があり、様々なハードウェアや機能に対応するための拡張が可能です。

UEFIの特徴

  • グラフィカルなインターフェース: 直感的で操作しやすいGUIを採用しています。
  • 豊富な機能: セキュアブート、GPTサポート、ネットワーク機能など、BIOSよりも多くの機能を搭載しています。
  • 32ビットまたは64ビットモード: より多くのメモリを扱える32ビットまたは64ビットモードで動作します。

現在販売されている多くの新しいマザーボードは、UEFIを採用しています。

どうやってBIOS/UEFIの設定画面に入るのか?

マザーボードの設定を変更するためには、BIOSまたはUEFIの設定画面に入る必要があります。起動時のタイミングで特定のキーを押すことで、設定画面に入ることができますが、どのキーを押すかはマザーボードのメーカーやモデルによって異なります。

一般的なキーとしては、以下のようなものがあります。

  • Delキー: 最も一般的なキーの一つです。
  • F2キー: 多くのメーカーで採用されています。
  • F12キー: ブートメニューと兼ねている場合もあります。
  • Escキー: 起動メニューやBIOS/UEFI設定へのショートカットが表示されることがあります。

パソコンの起動直後、メーカーのロゴが表示されている間に、これらのキーを連打してみてください。もしどのキーが該当するか不明な場合は、マザーボードのマニュアルを確認するか、起動画面に表示されるメッセージを確認しましょう。

Windows 10/11の場合、OS上からUEFIの設定画面に入ることも可能です。

  1. 「スタート」メニューを開き、「設定」をクリックします。
  2. 「更新とセキュリティ」を選択します。
  3. 左側のメニューから「回復」を選択します。
  4. 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」をクリックします。
  5. 再起動後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選択すると、UEFIの設定画面が起動します。

マザーボードの設定を最適化する方法

BIOS/UEFIの設定画面では、様々な項目を調整することで、PCのパフォーマンスや動作を最適化できます。ここでは、いくつかの代表的な設定項目と最適化のヒントをご紹介します。

ブート順序の設定

起動するストレージデバイスの順序を設定します。通常は、OSがインストールされているSSDやHDDを最初に設定します。USBメモリやDVDドライブから起動したい場合は、一時的にブート順序を変更します。不要なブートデバイスを無効にすることで、起動時間を短縮できる場合があります。

SATAモードの設定

ストレージデバイスの動作モードを設定します。最新のSSDの性能を最大限に引き出すためには、「AHCI」モードを選択するのが一般的です。古いBIOSでは「IDE」モードになっている場合があるので、確認してみましょう。

メモリ(RAM)の設定

  • XMP(Extreme Memory Profile): 対応するメモリを使用している場合、XMPを有効にすることで、メモリの定格速度で動作させることができます。これにより、システムのパフォーマンスが向上します。
  • メモリクロックとタイミング: 上級者向けの設定ですが、手動でメモリの動作クロックやタイミングを調整することで、さらにパフォーマンスを引き出すことも可能です。ただし、設定を誤るとシステムが不安定になる可能性があるため、注意が必要です。

CPUの設定

  • オーバークロック: CPUの動作クロックを定格よりも高く設定することで、処理能力を向上させることができます。ただし、発熱や電力消費が増加するため、適切な冷却対策が必要です。UEFIでは、より細かくオーバークロックの設定が可能です。
  • 仮想化支援機能(VT-x/AMD-V): 仮想環境を利用する場合に有効にする必要があります。

セキュアブートの設定(UEFIのみ)

不正なOSやマルウェアの起動を防ぐためのセキュリティ機能です。通常は有効にしておくことが推奨されます。

ファンコントロール

CPUクーラーやケースファンの回転数を調整できます。静音性を重視する場合は回転数を低く、冷却性能を重視する場合は高く設定します。UEFIでは、より細かく温度に応じたファン制御を設定できることが多いです。

設定変更時の注意点

BIOS/UEFIの設定を変更する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 変更内容を理解する: 各項目の意味を理解せずに変更すると、システムが正常に動作しなくなる可能性があります。
  • 少しずつ変更する: 複数の項目を一度に変更せず、一つずつ変更して動作を確認しましょう。
  • 設定を記録しておく: 変更前の設定をメモしておくと、問題が発生した場合に元に戻しやすくなります。
  • 不安な場合はデフォルト設定に戻す: 設定がうまくいかない場合は、「Load Default Settings」などの項目を選択して、工場出荷時の設定に戻しましょう。

まとめ:BIOS/UEFIを理解してPCをより快適に

BIOSとUEFIは、パソコンの起動と動作の根幹を支える重要なファームウェアです。それぞれの違いを理解し、マザーボードの設定を最適化することで、PCのパフォーマンスを向上させたり、より快適に使用したりすることができます。

この記事を参考に、ぜひ一度ご自身のPCのBIOS/UEFI設定を見直してみてください。思いがけないパフォーマンスアップや、今まで気が付かなかった便利な機能を発見できるかもしれません。

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